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日立中央研究所庭園の一般公開(国分寺市)

2017年11月9日 (西多摩 歳時記)

 恒例の、秋の日立中央研究所庭園公開は11月19日(日)。10:00~15:00(14:30受付終了)。例年、近隣の人や遠方からの訪問者など、多くの人がこの紅葉時期の公開を楽しみに訪れ、自然豊かな庭園内の散策を楽しむ。国分寺崖線の高低差を活かした庭園で、湧水池は野川の源流である。明治後期から大正時代にかけて、国分寺崖線の自然を活かして別荘がいくつか建てられたが、当庭園もそのひとつ。
 国分寺崖線上には太古から人が住み着き、多くの遺跡がある。日立中央研究所に接した公園内にも、縄文時代の住居跡(恋ケ窪東遺跡)があるので、ここも寄ってみよう。

日立中央研究所庭園一般公開

日立中央研究所庭園一般公開

湧水池

湧水池

柄湧型敷石住居跡(恋ケ窪東遺跡)

柄湧型敷石住居跡(恋ケ窪東遺跡)

秋の文化財特別公開(東京文化財ウィーク)

2017年10月11日 (西多摩 歳時記)

 恒例の「東京文化財ウィーク」が10月28日(土)から11月5日(日)の期間催され、63件の都内文化財特別公開等が行われる。東京都のホームページに情報が公開されている。ガイドブックは各市町村の郷土館などで配布されている。この中から多摩地域での注目すべき公開文化財を挙げる。

特別公開

特別公開


●正福寺地蔵堂は東京都唯一の国宝木造建造物。鎌倉の円覚寺舎利殿と並ぶ代表的な禅宗様建造物。室町時代のもの。その内部が公開される。床は土間なので、拝観は底が平らな靴で。但し、11/3は地蔵まつりが開催される日なので、内部を自由に拝観できる時間帯は他の開帳日(8月8日、9月24日)に比べ限られる。
●善明寺阿弥陀如来坐像は鎌倉時代の仏。どっしりと重量感ある仏像。神仏分離に際し、現在の大國魂神社から移されたもの。立像は坐像の胎内仏。
●上染屋不動堂銅造阿弥陀如来立像は鎌倉時代の仏像。
●森田家住宅は江戸時代の建物。森竹は江戸時代、名主を勤めた豪農。元禄時代には既に酒造業を行っていた。現在も住まいや店として使用中であり、見学時は配慮が必要。
●大日堂大日如来坐像は藤原時代の木造の仏。例年、履物を脱ぎ、内陣に入って直前で拝むことができる。これは年に一度の機会。
●小机家住宅は明治時代の洋風外観の建物。木造2階建て土蔵造り。明治~大正期の当主小机三造は町長の岸忠左衛門と連携し、五日市に電気を引き、水力発電所を作り、五日市鉄道を敷設した。
●福島家住宅は江戸時代の萱葺の建物。福島家は江戸時代、名主及び三田領42ヶ村の筏師の惣代を勤めた旧家。
●龍見寺大日如来坐像は藤原時代の木造の仏。その柔和な面相、大きく見開いた目など、大変美しい仏として人気がある。
●丹叟院阿弥陀堂は戦国時代の建立とみられ、町内で最も古い建物。堂内の仏像群とともに、奥多摩町開発の歴史と密接な関係がある。
正福寺地蔵

正福寺地蔵

森田家住宅(主屋)

森田家住宅(主屋)

大日堂

大日堂

小机家住宅

小机家住宅

福島家住宅

福島家住宅

.龍見寺大日如来

.龍見寺大日如来

丹叟院阿弥陀堂

丹叟院阿弥陀堂

8月の特別開帳

2017年7月27日 (西多摩 歳時記)

●正福寺地蔵堂(8月8日、東村山市野口町)
 都内唯一の国宝木造建築である。良く知られた鎌倉の円覚寺舎利殿(神奈川県唯一の国宝建築)と瓜二つの建物。共に室町時代禅宗様の代表的建造物である。反り上がった屋根、その下の裳階(もこし)、その間の扇垂木(おおぎだるき)、弓欄間(ゆみらんま)、花頭窓や桟唐戸(さんからと)などを特徴とする美しいお堂。毎年8月8日、9月24日、11月3日に開帳される。堂内は土間であり、参拝は底の平らな履物で。

正福寺地蔵

正福寺地蔵


●丹叟院阿弥陀堂(8月8日、奥多摩町小丹波)
 JR青梅線古里駅の北方山すそにある丹叟院(たんそういん)。寺の本堂の東に弁柄(べんがら)が塗り込まれた阿弥陀堂がある。奥多摩町で最古の建物とされる。かつて近くにあった無量山西光寺から移されたもの。西光寺は、この地の旧家である原嶋氏の先祖が開基。堂内には木造阿弥陀三尊立像と、その両脇に17体ずつ、合計34体の観音像が納められている。お堂と仏像は、室町末期~戦国時代のものと考えられている。観音像群は秩父三十四観音霊場のものに対応するもの、と考えられている。お堂は奥多摩町開拓の歴史を今に伝えるもの。毎年8月8日に開帳される。
丹叟院阿弥陀堂

丹叟院阿弥陀堂


●安楽寺明王堂(8月14日、青梅市成木)
 成木一丁目自治館前バス停から北方の丘に向けて進むと、正面に真言宗安楽寺の仁王門が見えてくる。本堂は仁王門の前を左に曲がり、丘に登る道の先にあり、通常の伽藍と大きく異なる。仁王門をくぐった先には軍荼利明王堂がある。このお堂には「成木の軍荼利さま」として親しまれている軍荼利(ぐんだり)明王立像が納められていて、毎年8月14日に開帳される。地元の方は勿論、その威厳ある姿に魅せられて、遠方からも仏像ファンが訪れる。
 奈良時代、行基がこの地へ来て、鳴動するクスノキの大木のもとで軍荼利明王の姿を感得し、その”鳴る木”を用いて像を刻み祀ったのが本寺及び地名「成木」の由来ともいわれる。
 軍荼利明王像は鎌倉時代前期以前、仁王門の仁王像は平安時代後期の作とみられ、こちらもなかなか味がある。明王堂は江戸時代初期に再建されたもの。
 安楽寺は埼玉県との県境にあり、境内の丘を越えると飯能市である。飯能市に入って徒歩10分程のところに古刹長光寺がある。惣門、三門、中雀門、本堂が一直線上に並ぶ典型的な曹洞宗伽藍が見もの。特に三門が特徴的。安楽寺と合わせて寄られては如何か。
軍荼利明王堂

軍荼利明王堂

軍荼利明王立像(イラスト)

軍荼利明王立像(イラスト)

仁王門

仁王門

仁王像

仁王像

長光寺三門

長光寺三門

西多摩のホタルの名所

2017年6月8日 (西多摩 歳時記)

 まもなく蛍の仄かな明かりが鑑賞できる季節だ。西多摩には蛍が舞うスポットとして知られている場所が多くある。

●毎年多くの観光客で賑わうのは、福生市ほたる公園と玉川上水青梅橋付近。6月中旬~下旬が例年の見頃時期。時間帯は夜8時~9時頃。ほたる公園ではドームの中でホタルが人工飼育されている。ゲンジボタル。6月17日(土)には「ほたる祭り」が催される。模擬店や各種イベントが予定されている。詳細は福生市ホームページ参照。

福生市ほたる公園

福生市ほたる公園

青梅橋

青梅橋

 一方、天然の蛍が舞うスポットも多い。何れも、地元のボランティア団体などが長年、川の清掃や整備をし、産卵、成長に適した環境づくりを進めてきているもの。6月中旬~7月中旬が見頃。いくつか紹介する。
●あきる野市の養沢川。十里木(じゅうりぎ)信号から北上し、徳雲院の養沢川沿い遊歩道がお奨めスポット。ゲンジボタル。

養沢川(あきる野市、徳雲院沿い遊歩道)

養沢川(あきる野市、徳雲院沿い遊歩道)

●あきる野市切欠(きっかけ)の秋川グリーンスポーツ公園グリーン広場南の「南郷用水路」。睦橋(むつみばし)通りを雨間(あめま)信号で南下し、東秋川橋を渡り、すぐ東方の道に入る。ゲンジボタル。

切欠 南郷用水路(あきる野市)

南郷用水路(あきる野市切欠)

●あきる野市横沢の横沢入(よこさわいり)。中央湿地東方の「下の川」の谷戸。ゲンジボタルとヘイケボタル。

横沢入 下の川谷戸(あきる野市)

横沢入 下の川(あきる野市)

●青梅市の成木川。成木2丁目信号から大多摩霊園に向かって北上し、「滝坂橋」近くの成木川沿い。ゲンジボタル。6月28日(土)に「蛍を見る夕べ」開催。青梅市みどりと水のふれあい事業推進協会ホームページ参照(http://www5.ocn.ne.jp/~o.midori/ivent/index.html)。電話:0428-24-2280。 

成木川(青梅市成木2丁目、滝沢橋)

成木川(青梅市成木2丁目、滝沢橋)

●日の出町の平井川。つるつる温泉方面で「岩井」バス停から上流に向けて。ゲンジボタル。6月28日(土)には町主催のホタル観賞ナイトハイキングが催される。町外の方も参加可。問合せ先は日の出町文化スポーツ課。

平井川(日の出町大久野細尾地区)

平井川(日の出町大久野細尾地区)

 天然の蛍が見える場所は、自然豊かで、かつ、清らかな川の流れがあり、夏でも涼しさを誘う場所が多い。昼間の散策にもお奨めのスポットとも言える。が、訪れる場合は、自然に影響を与えないよう充分配慮し、ルールを守り、後世にこの自然を残す配慮を忘れずに、自然を享受したい。

昭和初期の香り残る津雲邸で「雛まつり展」開催(青梅市)

2017年2月8日 (西多摩 歳時記)

●津雲邸
 JR青梅線青梅駅東方の住吉神社前から青梅街道を南に下る小径沿い、延命寺や宗建寺がある、かつての青梅宿の東端にあたる場所に、趣ある門と日本建築の屋敷がある。戦前から戦後にかけて衆院議員だった青梅の名士、津雲國利(つくもくにとし)が所有していた邸宅だ。建物は京都の宮大工を呼んで施工したもので、昭和期の木造民家としては、青梅市随一のものといわれている。2014年晩秋から、金、土、日、休日に一般公開されている。
 津雲家には、優れた古美術品や調度品、歴史的に貴重な書簡が多数残されており、津雲邸では、これらを定期的に展示している。趣ある建物と、見応えある展示品の双方を堪能でき、青梅宿の魅力を一層高める存在となっている。入館料は通常大人300円、特別企画展期間は500円。

●雛まつり展
 2015年以降、この時期に雛まつり展が開催され、雛人形や調度品の見事さに、多くの人がため息を漏らしてきた。公家装束を正しく再現した有職雛(ゆうそくびな)、次郎左衛門の立雛、七澤屋の雛道具、天皇家から下賜された初参(ういざん)人形などに加え、本年は新たに、尾形乾山の極小雛、鈴木其一の雛屏風、永徳斎の初参人形など、希少な名品が展示される。
 開催期間は2月11日(土)から4月2日(日)。金・土・日・祝日のみの開館である。開館時間は10時から16時。この期間は入館料大人500円。お問合せは、津雲邸0428-27-1260。

津雲邸門

津雲邸門

津雲邸内部

津雲邸内部

有職雛の雛段飾り

有職雛の雛段飾り

有職雛

有職雛

天皇家より下賜された新参人形

天皇家より下賜された新参人形

永徳斎の初参人形

永徳斎の初参人形

鈴木甚一の雛屏風と尾形乾山の極小雛

鈴木甚一の雛屏風と尾形乾山の極小雛

埼玉県最古の重文建築の公開-福徳寺阿弥陀堂(11月14日、飯能市)

2016年11月7日 (西多摩 歳時記)

 飯能市唯一の国指定重要文化財建造物が11月14日に公開される。西武池袋線東吾野駅から徒歩15分程の北方にある福徳寺阿弥陀堂。様式から、鎌倉時代の建物と考えられている。藤原時代の流れを踏襲した関東でも少ない美しい姿の和様木造建築である。埼玉県に現存する建物の中で最古のものとされる。内陣の須弥壇と来迎壁廻りは室町時代、檜白木造りの厨子は桃山時代前後のものと考えられている。 
 厨子には鉄造阿弥陀三尊立像が安置されている。鎌倉時代の仏像で、三尊揃っているのは珍しいといわれる。形式は善光寺式三尊像。
 福徳寺阿弥陀堂は、柵越しではあるが、いつでもその美しい姿をみることができる。また、例年4月15、7月16日、11月14日の年3回、開扉される。但し、開扉は10時から12時ころまでの短時間。福徳寺は無住の寺である。

福徳寺阿弥陀堂

福徳寺阿弥陀堂

日立中央研究所庭園の一般開放(11月13日、国分寺市)

2016年10月16日 (西多摩 歳時記)

 日立中央研究所庭園は春の桜の季節と、秋の紅葉の季節のそれぞれ一日、一般開放される。本年の秋の一般開放は11月13日(日)の10:00~15:00(14:30受付終了)。例年、近隣の人や遠方からの訪問者など、多くの人がこの公開日を楽しみに訪れ、自然豊かな庭園内の散策を楽しむ。
 本庭園は国分寺崖線の湧水池と、それを囲む自然の木立からなる。明治後期から大正時代にかけて、国分寺崖線には、その高低差や湧水池など、自然を活かした別荘がいくつか造られた。この庭園もその一つで、当時の今村銀行頭取により造られた今村別荘が起源。日立中央研究所となってからも、この自然が保たれてきた。庭園内の湧水池は野川の源流である。
 国分寺崖線上には太古から人が住み着き、多くの遺跡がある。日立中央研究所に接した公園内にも、縄文時代の住居跡(恋ケ窪東遺跡)がある。

日立中央研究所庭園一般公開

日立中央研究所庭園一般公開

湧水池

湧水池

柄湧型敷石住居跡(恋ケ窪東遺跡)

柄柄型敷石住居跡(恋ケ窪東遺跡)

秋の文化財特別公開

2016年10月15日 (西多摩 歳時記)

恒例の「東京文化財ウィーク」が10月29日(土)から11月6日(日)の期間催され、62件の都内文化財特別公開等が行われる。東京都のホームページに情報が公開されている。ガイドブックは各市町村の郷土館などで配布されている。この中から西多摩及び周辺での注目すべき公開文化財を紹介する。

文化財(分類)公開日公開時間住所
正福寺地蔵堂(#1)11/310:00-16:00東村山市野口町4-6-1
森田家住宅(#2)10/29-11/69:00-18:00あきる野市小川633
大日堂大日如来坐像(#3)11/310:00, 13:00, 15:00昭島市拝島町1-10-14
小机住宅(#3)10/29-31, 11/3-611:00-17:30あきる野市三内490
福島家住宅(#3)10/29,30, 11/3,5,610:00-15:00青梅市沢井2-720
丹叟院阿弥陀堂(#4)11/3,411:00-15:00奥多摩町小丹波519
(#1):国宝、(#2):国登録有形文化財、(#3):都指定有形文化財、(#4):町指定有形文化財

●正福寺地蔵堂は東京都唯一の国宝木造建造物。鎌倉の円覚寺舎利殿と並ぶ代表的な禅宗様建造物。室町時代のもの。その内部が公開される。床は土間なので、拝観は底が平らな靴で。
●森田家は江戸時代に名主を勤めた豪農。元禄時代には既に酒造業を行っていた。現在も住まいや店として使用中であり、見学時は配慮が必要。
●大日堂は本年、木造大日如来坐像のみの公開(脇侍の木造釈迦如来坐像と木造阿弥陀如来坐像は修理中)。藤原時代の作。例年、履物を脱ぎ、内陣に入って直前で拝むことができる。これは年に一度の機会。
●小机住宅の内部が公開される。明治時代の洋風外観の建物。木造2階建て土蔵造り。明治~大正期の当主小机三造は町長の岸忠左衛門と連携し、五日市に電気を引き、水力発電所を作り、五日市鉄道を敷設した。
●福島家は江戸時代、名主及び三田領42ヶ村の筏師の惣代を勤めた旧家。
●丹叟院阿弥陀堂は奥多摩町で最も古い戦国時代の建物。この地の歴史と密接な関係がるお堂。中の仏像群も見もの。

正福寺地蔵堂

正福寺地蔵堂


森田家住宅主屋

森田家住宅主屋

大日堂

大日堂

小机家住宅

小机家住宅

福島家住宅

福島家住宅

丹叟院阿弥陀堂

丹叟院阿弥陀堂

年に一度の重要文化財開帳-武蔵国分寺薬師如来坐像(国分寺市)

2016年9月21日 (西多摩 歳時記)

 武蔵国分寺薬師堂の木造薬師如来坐像が10月10日に開帳される。例年、11時から法要が行われ、その後16時頃まで自由に拝観できる。平安時代末頃の作とされる。寄木造り。高さは2m弱。国指定重要文化財。
 鎌倉時代末期に、分倍河原の戦で敗れた新田義貞が放った火で武蔵国分寺が焼失したが、この仏像は難を逃れた。寺の縁起には、自ら逃げ出して無事だったと記されているという。その後、その新田義貞が金堂跡付近に薬師堂を寄進し、この仏を安置した。現在の薬師堂は江戸時代中期に再建されたもの。仁王門も合わせて建てらてたが、その木材の一部は、新田義貞寄進の薬師堂のものが使用されているという。
 脇侍の日光・月光や十二神将像も素晴らしい。前者は室町時代、後者は元禄時代の作。

国分寺薬師堂

武蔵国分寺薬師堂

薬師如来坐像(イラスト)

薬師如来坐像(イラスト)

4月の行事

2016年3月24日 (西多摩 歳時記)

●日立中央研究所庭園の一般公開(4月3日、国分寺市)
 JR国分寺駅西方の中央線北側にある日立中央研究所庭園が4月3日(日)に一般公開される。桜の季節と紅葉の季節の年2回の一般公開のひとつ。日立中央研究所庭園は野川の代表的な源流で、その手つかずの自然が人気。多くの人が公開を楽しみに訪れる。
 野川は国分寺崖線から湧く水を集め、三鷹市、調布市などを経て、世田谷区で多摩川に流れ込む約20kmの流れだ。旧石器時代から崖線に沿って人が住み着き、現在も豊な自然が多く残っている。明治から大正にかけては、多くの別荘がこの自然を活かす形で造られた。日立中央研究所庭園もその一つで、かつては、元今村銀行(後の第一銀行) 頭取の別荘地であった。

25.日立中央研究所庭園

●大悲願寺 重要文化財仏像開帳(4月21日・22日、あきる野市)
 西多摩唯一の重要文化財仏像は、あきる野市大悲願寺観音堂にある伝阿弥陀如来三尊像だ。その年1回の開帳が行われる。4月21日の大般若転読会(てんどくえ)、4月22日の弘法大師御影供(みえく)法要に合わせて開帳されるもの。4月21日(旧暦3月21日)は弘法大師の命日にあたる。
 この三尊像は、平安末期から鎌倉時代にかけての作と考えられている。いずれも金色の寄木作り。阿弥陀如来が禅定印(ぜんじょういん)を結んでいることと、千手観音を脇侍としていることが一般と異なり、「伝」が付されている。
 信者の目前で繰り広げられる大般若経転読会も圧巻である。

26.大悲願寺